採用力向上!成功事例は御社にあてはまりますか?
「募集があつまらない・・・」などのお悩みをよく聞きます。
そんな中で他社の成功事例を聞きいたら、御社はどうしますか?
情報に踊らされていませんか?
ネット社会と言われる今の時代、ほとんどの人がスマートフォンを持ち、常にネットと繋がっています。
仕事探しをする際も、生活や仕事の中のちょっとした空き時間などを使い多くの人がネット上で検索しています。
そんな中で、企業は
「SNS」を活用し採用を強化し、いい結果が出た!
「自社サイト」をつくり直したら、いい結果が出た!
などの成功事例を聞いたらどうでしょうか。
「どうやってやったんだ?」
「わが社もやったほうがよいかも」
と思ってしまう企業は少なからずいることでしょう。
特に仲の良い会社からの情報や、購読しているメルマガなどの情報であれば信ぴょう性も増し、すぐにやってしまいがちです。
しかしその成功事例は御社にあてはまるのでしょうか?
同じ採用方法は同じ結果を生む?
確かに自分たちが求めているターゲットが使うであろう採用手法を選ぶことは重要です。
しかし、成功事例を用いたからと言って採用できるとは限りません。
掲載する中身が大切なのです。
更に掘り下げると自社の魅力について考えるという事こそが最初にすべき最も重要なことなのではないでしょうか。
採用方法を成功させた実例紹介
6月に会社設立をしたネット通販会社で、まだまだ小企業ですが事業成長に合わせて採用活動を実施しました。
そこで採用情報を自社サイトに掲載し、採用広告はindeedを活用しました。
結果は、予算5万円ほどで、約2週間募集をかけ30名以上の応募を集めることができました。
そこから、さらに期間を延ばし応募者を集め、より多くの求職者から優秀な人材を採用していきたいと動いています。
成功事例として挙げるならば
「自社サイトをつくり、indeedを使えば5万円で30名以上も応募が獲得できる!」という事になります。
しかしどうでしょうか。
どの企業も、この会社のように同じ採用方法を実施したとして同じ結果になるのでしょうか?
答えは「NO」です。
採用募集の前に、まず自社の魅力を定義する
前項の採用を成功させた、この会社は女性中心の会社で、女性が就業規則を策定し、女性にとって働きやすい環境をつくっています。
それには、定時で帰ることのできる業務フローの構築や、システム化など現場レベルの改善を繰り返しています。
そして女性の活躍と働きやすさをアピールし中途採用を実施しています。
採用情報にも、そういった情報を掲載し、結果として実際の応募も女性が多くなっています。
自社の魅力を定義することは職場環境の改善にも繋がる
職場環境の改善という実際の背景があり、企業自身が現場改善を繰り返すことにより、魅力的な職場環境が構築されていきます。
採用サイトに「女性スタッフ大活躍!」とPRしても
- なぜ大活躍なのか
- どのように大活躍なのか
にまつわることが不明では魅力も伝わらず、結果として求職者から共感を得ることは難しいでしょう。
- 社員研修で年代ごとに研修方法を変えたことによって皆の理解度が増し、業務効率だけでなく職場の雰囲気も良くなった。
- 業務フローを見直して、できていなかった顧客フォローに充てたら売上もあがり残業も減った。
など、普段当たり前のように行っている改善も他から見れば魅力となるものはあるのではないでしょうか。
どのような方が働いていますか? どのように働いていますか?など、
「どのように」の中にある「なぜ」に着目すると、より魅力が見えてくるでしょう。
採用方法を検討する前に自社の魅力を定義することこそが大切なのです。
自社の魅力を定義しアピールする。
採用活動とは自社の魅力を再確認する良い機会かもしれませんね。
採用を掲載する際は「選ぶ」ではなく「選ばれる」企業になるためを意識する
求職者は自分が働きたい条件で求人を探し、同じような求人の中から何社か検討し企業へ応募します。
求職者にとってはプライベートの時間をさき、何社もの採用情報をチェックし企業を吟味しています。
採用募集をかけている時点で企業側は、「選ぶ」ではなく「選ばれる」努力が必要です。
情報を視覚的に分かりやすく伝える
職場の環境を改善し、自社の魅力を定義し募集情報に、その内容を掲載したとしても、多くの求人情報をチェックしている求職者にとっては、文字を読み続けるのは苦痛もあったりします。
自社の魅力や業務内容、職種情報などといった情報を「インフォグラフィック」を使用し、視覚的に分かりやすく理解しやすい情報で、コンテンツ内に添えてあげることで求職者にとっては印象に残りやすくなります。
インフォグラフィック例
求職者だけでなく、自社にとっても求職者に求める条件なども理解しやすい形で伝える手段としてのメリットもあります。
自社では当たり前でわかっていることでも、求職者にとっては分からないこともたくさんあるものです。
まとめ
「SNS」を活用し採用を強化し、いい結果が出た!
「自社サイト」をつくり直したら、いい結果が出た!
など成功事例は独り歩きしています。
だからこそ、冷静に「この成功事例は自社に当てはまるのか?」を考える必要があります。
成功事例に踊らされることなく、まずは自社の魅力をしっかり定義する。
そして、自社の雇用対象者のニーズをしっかり把握する。
基盤の情報をしっかり定義し、対象相手に適切な情報ルートで、適切なメッセージを発信することが、最も重要なのです。